細胞診専門医、細胞検査士の方へ

第85回日本内分泌学会学術集会名古屋

2012/04/22

 第85回日本内分泌学会学術集会が名古屋国際会議場で開催されました。全内分泌領域で8会場並行開催であるため、甲状腺以外のセッションにはなかなか顔を出すこともできない巨大学会です。甲状腺腫瘍分類における境界病変について、我々の提言を教育講演として紹介させていただきました。まだ一般には認知されていない我々の腫瘍分類を教育講演に取り上げていただいたプログラム委員会に感謝いたします。講演データを掲載いたします。今週には第101回病理学会が東京で開かれ、ここでも甲状腺結節診療ガイドラインと細胞診断をワークショップ6『内分泌腫瘍ー病理医と外科医のクロストーク』にて講演を担当いたします。この講演データもまた掲載したいと思います。  この時いくつかの委員会が開かれました。日本甲状腺学会の甲状腺結節診療ガイドラインの編集委員会もその一つです。2012年度内の出版に向けて議論が闘わされました。ここでは診断様式(日本独自のものを大切にするか、欧米で普及が予想されるベセスダ様式に移行するか?)と診断基準の標準化(パパニコロウクラス分類で行われている施設も残っているなど現状の改善)が焦点であり、この点で記述の追加、充実が図られました。これから一般への周知と普及への啓蒙活動が重要と思われます。

3月2日最後の病理学会理事会を終えて

2012/03/03

病理学会理事会が、東京で開かれ参加しました。65歳定年制のため、私が理事として、編集委員会委員長として参加する最後の理事会になります。色々思いもありますが、選挙公約としたことがほとんど実現できず病理医の皆様に申し訳なく思っています。理事の間で共有する病理学会の課題はそれほど違いはないと思っているのですが、問題解決に向かう取り組み方は大きく食い違っていたため、病理学会の長期低落傾向に歯止めをかけるような、方針転換や大改革ができず、過去の延長線上の修正に終わったことは残念です。 今度の理事会での明るいニュースは、対外的には、病理医の地位向上に小さな進歩がありました。稲山先生、根本先生らのご尽力で、保険点数の改定で、1)細胞診断で液状検体処理(LBC)加算が85点認められたこと。2)病理診断管理加算が1人常勤病理医で120点、2人以上の常勤病理医で320点が認められたこと。3)細胞診断管理加算1人常勤病理医で60点、2人以上の常勤病理医で160点が認められたことです。これらは病理医の職場拡大の一助とはなると考えます。しかしHER2標本作製料が2700点に増点された反面、病理組織標本作製、組織診断料、細胞診断料が引き下げられました。日本経済の改善が待たれます。過去の任期を振り返りますと、これら以外では、会員の皆様にとっては、会費の値下げと、学会誌のオンライン化も大きな変化です。高橋PI編集長の努力により英文誌PIがIF:1.5を超えたことも大きなニュースです。教育委員会委員長として改訂した病理コア画像第2版が予想を超えて多くの方々からご利用いただいたことは望外の幸せです。改訂に協力いただいた委員各位、若手病理医の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。ご支援いただいた病理医の皆様、ご期待に答えられず申し訳ありません。

神戸常盤大学細胞検査士養成コース2期生

2012/02/23

細胞検査士養成コースの2期生を決定するため、今週委員会を開きました。神戸常盤大学入学時に1年生のアンケートでは50名以上の学生が細胞検査士養成コースを目指してお入学しました。3年間で18名まで絞られたのですが、全員受け入れてやれないのは心が痛みます。選ばれた15名はみんなの分も頑張って全員(今年落ちた人も加えて)合格を目指して頑張ってください。これでも全国の細胞検査士養成コースでは、15名の神戸常盤大学の定員が多分最大です。

神戸常盤大学細胞検査士養成コース1期生達

2011/12/27

細胞検査士養成コース1期生修了

2011/12/22

細胞検査士養成コース1期生が養成カリキュラムを修了し、2011年度細胞検査士試験に挑みました。 神戸常盤大学一期生の成績は、 1次試験11名中10名合格(91%) 2次試験10名中6名合格(60%)全受験生中の55%という結果でした。 来年はこれ以上の合格者、合格率となるように頑張りたいと思います。 以上ご報告申し上げます。
ResearchGate(Kennichi Kakud) Better Treatment 最適医療 (社) 日本病理学会 教育委員会編集 病理コア画像 和歌山県立医科大学人体病理学(第2病理学)教室 バーチャル臨床甲状腺カレッジ