2014年12月

神戸常磐大学細胞検査士養成コース4期生

2014/12/23

2014年に神戸常磐大学を退職し、細胞検査士養成コースのことは気がかりだったのですが、とうとう集中講義1日だけの応援となりました。少し心配していたのですが、うれしい知らせが届きましたので、ご報告いたします。 本年卒業の4期生15名は、1次試験合格13名(86.6%)、2次試験合格12名(92.3%)1次、2次合わせて、15名中12名80%と今までの中で最高の合格率を獲得しました。4期生は私と一緒に神戸常磐大学に入学し、1年では私が学年担任であり、解剖学、病理学、組織学実習など多数の教科を担当した思いで深い学年です。高い合格率を得られたのは、各人のたゆまぬ努力と存じます。努力が報われることを体験できた君たちが、これから多くの困難に直面した時、この成功体験を生かし、乗り越える努力ができる人に変身できたと期待しています。12名の未来に幸多きことを願っています。 また応援いただいた外部非常勤講師の皆様の献身的なご援助の賜物と、細胞検査士養成コースの責任者であった者として、退職した身ではありますが、心より深く御礼申し上げます。 さらに嬉しかったことは、今まで合格できていなかった既年度卒業生4名も合格し、私が在職3年間で卒業研究ゼミを担当した12名全員が合格したことです。おめでとうございます。つらい思いもあったと思いますが、すべての苦労が楽しい思い出、笑いの種にできるようになったのは、覚道ゼミ卒業生12名にとって大きな自信になることと信じています。おめでとうございます。

甲状腺外科学会2014福岡(山下会長)

2014/12/23

ランチョン

加藤教授、高見教授

第47回日本甲状腺外科学会、2014年10月30日福岡で、ランチョン講演『甲状腺細胞診』を担当しました。甲状腺細胞診は、すでに確立された技術、術前診断法の要であります。しかしまだ臨床医に知っていただきたいことは、病理医の立場から、たくさんあります。甲状腺腫瘍の治療では鑑別困難が問題であり、鑑別困難という診断用語から、臨床医だけでなく細胞診を担当する病理医の中にも、細胞診では判らないので(ゴミ箱のように)鑑別困難に入れるのだと誤解している方が多くあります。良性か悪性かの判定はできないのですが、良性でもない、悪性でもない中間(癌の前駆病変,境界病変)の病変が多く含まれていることが判ってきました。今までこれを転移、浸潤のある出来上がった癌と、臨床医の皆様は混同していたのです。まだ癌かどうかわからない初期の癌、癌になる前の前駆病変、癌と紛らわしい良性病変、予後のいい非浸潤癌などが、鑑別困難に診断される多くの病変です(これ以外に標本不良のため診断が困難なものがあります)。これは、他の領域たとえば婦人科子宮頚部細胞診では、良性と扁平上皮癌の間に、前癌病変である異形成(Low Grade Squamous Intraepithelial Lesion, High Grade Intraepithelial Lesion)、初期浸潤癌などが設定され、これらの病変は細胞診では、扁平上皮の異型の程度から、HSIL, LSIL, ASCH, ASCUSなどと詳細に診断されます。しかし甲状腺細胞診では、組織診断での前駆病変診断基準が未確立のため、細胞診鑑別困難の診断と対応する甲状腺癌の前駆病変、初期癌の対応は詳しく分析されていません。子宮頚部の扁平上皮病変のようにはまだうまくいかないのですが、これから細胞診鑑別困難の亜分類が面白くなると思っています。日本甲状腺学会は、これを世界に先駆けて取り入れました。これは伊藤病院の外科医鳥屋先生が始められた鑑別困難の亜分類です。また隈病院の宮内先生が実践された方法に準じています。この分野の先輩である宮内先生に座長を担当いただいたことから緊張している様子が写真からお分かりいただけると思います。また会長招宴では高見先生、加藤先生と歓談することができました。山下会長色々とご配慮ありがとうございます。  

ResearchGate(Kennichi Kakud) Better Treatment 最適医療 (社) 日本病理学会 教育委員会編集 病理コア画像 和歌山県立医科大学人体病理学(第2病理学)教室 バーチャル臨床甲状腺カレッジ