ご挨拶

2011年に和歌山県立医科大学を退職してから3年間は、神戸常盤大学で細胞検査士養成を担当し、和歌山県立医科大学名誉教授、山東大学、山東省第1医科大学、近畿大学の客員教授の肩書をいただきました。日本甲状腺学会甲状腺結節診療ガイドライン2013、WHO腫瘍分類(内分泌臓器)第4版、甲状腺細胞診ベセスダ分類第2版著者として出版事業にかかわりました。また編集者としてThyroid FNA Cytology, Differential Diagnoses and PitfallsをSpringerより出版するなど、執筆、講演活動を楽しみました。最近では雑誌Gland SurgeryのGuest Editorとして、特集『Asian and Western practice in thyroid pathology: similarities and differences』として25編の論文を出版いたしました。和歌山県立医科大学退職時PubMed収載論文は240篇程度でしたが、1976年に第一英語論文を書いてから、この記事を書いている2020年12月までに、44年間の病理医生活で300篇を越えました。これには退職後2017年にアジア甲状腺細胞診/病理医の会を結成し、国際共同研究を展開したことが大きく寄与したと思っています。海外の若手研究者の研究/出版活動に協力したいと思っています。
2019年より大阪府和泉市の和泉市立総合医療センター病理診断科、甲状腺疾患センター長として勤務することになりました。これからもコンサルテーション、セカンドオピニョンなど、可能なことに努力したいと思っています。

令和2年12月吉日

和歌山県立医科大学人体病理学前教授
和歌山県立医科大学名誉教授
近畿大学医学部客員教授
中国山東大学客員教授
元理事(日本病理学会、日本臨床細胞学会、日本内分泌病理学会、日本甲状腺外科学会)
和泉市立総合医療センター病理診断科、甲状腺疾患センター長

覚道健一

ホームページ開設の趣旨

1973年に和歌山県立医科大学を卒業し、38年間にわたり病理専門医として、細胞病理専門医として、また教員として、腫瘍病理の研究者として過ごしてきました。2011年3月に和歌山県立医科大学を退職し、今までと少しペースを変えてこれからの人生設計を考える中で、このホームページを開設し、社会に対し38年間の集大成を発信していきたいと考えました。特に病理医不足、病理学研究の衰退が医療全体にどのような影響を与えるか危惧しています。このホームページを通じ皆様と意見を戦わせることを意図しました。

(1)医療の質を検証する役割を持つ病理診断部門
(2)医学教育における病理学の役割
(3)医学研究における病理形態学の役割

などに焦点を絞り議論したいと思っています。

コンサルテーション

またこのホームページでは有料でのコンサルテーションをお受けいたします。
病理医の方からは甲状腺領域だけでなく腫瘍病理全般のコンサルテーションをお受けしたいと思っています。
臨床医の方からもセカンドオピニオンとして、また患者の方からも、治療に関与しない病理医として、甲状腺の病気を持つ患者の不安の解消や、最適の治療へのアドバイスとして、患者本人からのコンサルテーションをお受けしたいと思います(第3者からのコンサルテーションは受けません)。それぞれの項目を参照ください。

ResearchGate(Kennichi Kakud) Better Treatment 最適医療 (社) 日本病理学会 教育委員会編集 病理コア画像 和歌山県立医科大学人体病理学(第2病理学)教室 バーチャル臨床甲状腺カレッジ