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第101回日本病理学会春期総会

2012/04/29

2500名以上の参加者のもとに第101回病理学会が東京京王プラザホテルにて開催されました。物事が遅々として進まない成熟社会の中でも多くのことが着実に変化しています。病理医だけしか興味を持つ人はいないかもしれませんが、常勤病理医がいる病院に病理管理加算、細胞診管理加算が認められることになったのは、大きな変革のスタートであったと、何年か先に、認識されると思っています。中央検査部に検体管理加算があるため、これを得るために、病理医の一部が病理診断に従事しない(病理診断をすると加算が認められないため)不都合があったと聞いています。この変革により、病理医は、本来の病理業務に従事することにより、病理加算を得て病院に経済的貢献ができることとなりました。複数病理医体制が病院に経済的メリットを生み出すこの点数制度は、運用によっては、若手病理医の養成と病理研修にとってもメリットと考えています。現場の病理医の皆様がたが、これを機会に病理部門の拡充、設備の更新、定員の増強に取り組まれて、若手医師にとって魅力ある職場へ変えていく努力をしていただければと存じます。 私は甲状腺外科の岡本先生とともにWSを担当いたしました。甲状腺病理、細胞診断の問題点と解決への取り組み、解決へ向けての診療ガイドラインについて紹介いたしました。講演データを掲載いたしましたのでご参照ください。

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第85回日本内分泌学会学術集会名古屋

2012/04/22

 第85回日本内分泌学会学術集会が名古屋国際会議場で開催されました。全内分泌領域で8会場並行開催であるため、甲状腺以外のセッションにはなかなか顔を出すこともできない巨大学会です。甲状腺腫瘍分類における境界病変について、我々の提言を教育講演として紹介させていただきました。まだ一般には認知されていない我々の腫瘍分類を教育講演に取り上げていただいたプログラム委員会に感謝いたします。講演データを掲載いたします。今週には第101回病理学会が東京で開かれ、ここでも甲状腺結節診療ガイドラインと細胞診断をワークショップ6『内分泌腫瘍ー病理医と外科医のクロストーク』にて講演を担当いたします。この講演データもまた掲載したいと思います。  この時いくつかの委員会が開かれました。日本甲状腺学会の甲状腺結節診療ガイドラインの編集委員会もその一つです。2012年度内の出版に向けて議論が闘わされました。ここでは診断様式(日本独自のものを大切にするか、欧米で普及が予想されるベセスダ様式に移行するか?)と診断基準の標準化(パパニコロウクラス分類で行われている施設も残っているなど現状の改善)が焦点であり、この点で記述の追加、充実が図られました。これから一般への周知と普及への啓蒙活動が重要と思われます。

尾崎先生と米国留学、紀南総合病院

2012/03/30

 尾崎先生が米国NIH木村芝生子先生のラボに留学され、甲状腺の器官形成、発生、甲状腺の部分切除と再生実験に取り組まれました。帰国後も木村先生の献身的なサポートで仕事をまとめられ、Laboratory Investigation (IF=4.4)(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20697379, とEndocrinology (IF=5.0)(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22454152)に2論文が掲載される運びとなりました。Endocrinologyの論文は、Endocrine Societyのonline only で紹介してくれています。 http://www.endo-society.org/endo_news/online-only-articles.cfm 尾崎先生の努力を称賛するとともに、木村先生のご尽力に感謝申し上げます。 尾崎先生は4月より紀南総合病院に赴任されます。新天地での活躍と発展を祈念しています。  また最後の大学院生李先生の学位論文(山東大学提出予定)もIF=4.2のModern Pathologyからacceptの返事をいただき、また最後の修士学生、西上圭子君の修士論文はEndocrine Journalにaccept (IF=1.9)され、現在著者校正が済んだところです。私の和歌山県立医科大学第2病理学教室主任教授としての義務はだいたい果たせたかなと満足しています。

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ResearchGate(Kennichi Kakud) Better Treatment 最適医療 (社) 日本病理学会 教育委員会編集 病理コア画像 和歌山県立医科大学人体病理学(第2病理学)教室 バーチャル臨床甲状腺カレッジ