The new second edition Bethesda System
2017/11/05
The new second edition Bethesda System がSpringerから出版されました。世界で最も使用されている甲状腺細胞診の診断様式です。アジアから著者に加わったのは、韓国のHong先生と私の2名だけであるようです。アジア諸国の臨床と、米国の特殊な医療環境での診断様式、臨床的取り決めには大きな違いがあることがわかってきました。これらの食い違いに対し、整合性を取るのが、私達アジアから参加した著者の役割と考えています。
category: 同門会 , 病理医の方へ , 細胞診専門医、細胞検査士の方へ comment: (0)
Borderline/Precursor Thyroid Tumors in WHO Classification
2017/08/21
取り組んできました境界腫瘍の提唱が、2017年出版されたWHO甲状腺腫瘍分類に公式に採用されました。今まで良性と悪性のいずれかに分類する必要があったのですが、そのため、診断のブレができる。悪性例の予後解析でも、病期 I期、II期では、コントロール群と差がないという(時には癌の方が長生きできる)という理解困難な結果が出ていました。これからは、境界悪性腫瘍の診断が使用でき、病理診断の再現性がよくなることを期待しています。欧米では多くの場合癌と過剰診断され、全摘+RAI治療がされる不幸な例が多くあったのですが、そのようなことは激減することが期待されます。しかし今でもこの腫瘍を欧米では手術して癌でないことを確かめなければならないと主張しています。私は、手術する必要はないと主張しています。現在投稿中の原稿が出版されましたら、アップしたいと思います。
Borderline/Precursor Tumours in the 4th Edition 2017 WHO Classification of Thyroid Tumours. |
||
2 |
Hyalinizing Trabecular Tumour |
|
2A |
Other encapsulated follicular patterned thyroid tumours |
|
2A-1 |
Uncertain malignant potential (UMP) |
|
2A-1-1:Follicular tumour of Uncertain malignant potential (FT-UMP) |
||
2A-1-2:Well differentiated tumour of Uncertain malignant potential (WDT-UMP) |
||
2A-2 |
Non-invasive follicular thyroid neoplasm with papillary-like nuclear features (NIFTP) |
category: 病理医の方へ , 細胞診専門医、細胞検査士の方へ , 臨床医の方へ comment: (0)
2017年第2病理同門会
2017/06/04
5月26日-28日大阪国際会議場で第58回日本臨床細胞学会春期総会が開催されました。26日夕方森先生の国際医療福祉大学医学部教授就任を祝い和歌山県立医科大学第2病理同門会を開催いたしました。22名の懐かしい顔(写真)が集まりました。私は要望講演『甲状腺細胞診の診断様式の新しい展開』を担当し、来日した山東大学劉先生は英語ポスター発表を担当し、優秀演題賞を授与されました。新しくお子さんの誕生を迎えた石田さん、鍵弥さんも子供と参加してくれました。基礎配属学生であった北村君も卒業後5年目の皮膚科医として参加してくれています。これからもいいことの多いことを、皆さんのの未来に幸多きことを願っています。
category: 同門会 comment: (0)